若松貴英 Profile

若松貴英

2級ファイナンシャルプランナー

AFP

日本FP協会会員


昭和48年生まれ、いて座のO型。几帳面な性格から多くの確立でA型に間違われます。大阪生まれの大阪育ち、生粋の大阪人ですが、ボケ・ツッコミともあまりうまくはありません。最近髪の薄さとメタボが気になってきたバツイチのおじさんですが、気持ちだけは若く頑張っております。結婚願望が無いわけではありませんが、なかなか良い出会いに恵まれない日々を送っています。今は愛猫と一緒に悠々自適の生活を送る今日この頃です。

趣味はテニス。大学自体はテニスサークルの部長としてブイブイいわせていました。最近職場の同僚と約10年ぶりに再開、いやー若いころには及びませんが、やはり体が覚えているのでしょう。まずまず楽しんでいます。ただプレーの翌日は必ず筋肉痛、運動不足も実感しております。

かつては銀行つとめ

地元の公立大学卒業後、大阪の某地方銀行に入行しました。当時は今では考えられない、まさに就職氷河期の時代、よく就職できたと思っています。

まずは、大阪市内の支店に配属され、窓口融資の担当者として約3年勤務しました。その時の銀行の新入行員は、預金や融資担当の窓口勤務を約1年間続けて、その後外交に出るのが一般的でした。しかし私の場合、支店の人数調整の兼ね合いで外交に出るチャンスがなく、ある意味「融資の専門家」として融資の知識を蓄積させていくことになります。

入行後、約3年後、体調を崩してしまいます。最初は「体がだるいな~」くらいで病院に行きましたが、血液検査の結果「ウイルス性B型肝炎」と診断、即入院となってしまいました。約6ヶ月後退院しましたが、毎日「インターフェローン」という治療のために通院しなければならず、銀行側の配慮で自宅に近い支店へ配属転換してもらえました。その支店でも「唯一の融資専門家」として、支店長はじめかわいがってもらえました。

「インターフェロン」治療では筋肉注射の後、毎回38度近くの発熱が起こってしまいます。かなりつらい日々でしたが、おかげさまで現在はB型肝炎ウイルスも検知されず、経過観察の通院を続けています。

通院がひと段落したあと、入行6年目、主任に昇格。本店の「個人ローンセンター」「融資管理部」などの本店勤務に付かせていただきした。まさに自分の経験を活かす職場でやりがいを感じて勤務していました。銀行が金融庁検査や日銀検査を受けたときには本部担当者として折衝を行うという貴重な経験を積ませていただきました。しかし諸事情から入行約10年後、退職。現在は地元の中小企業で勤務を行っています。

銀行時代に得た経験

現在は銀行業務とは全く異なる企業で働いていますが、銀行時代の経験を生かしたいと考え、借入サイトの運営に携わっていただいております。ここで私が銀行時代に得た経験や知識の一部を紹介してみます。

資格取得

銀行勤務者は専門的な知識を必要とされます。そのため各資格取得のための勉強が欠かせません。私が入行した某地方銀行では昇進の条件のために必須な資格もありました。私が銀行時代に合格・取得できた主な資格は次のようなものです。

  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)
  • AFP(日本FP協会認定)
  • 金融業務検定・法務上級
  • 銀行業務検定・法務2級
  • 銀行業務検定・財務3級
  • 銀行業務検定・税務3級
  • 日本証券業協会・特別会員2種・1種外務員資格

その他、銀行退職後「宅地建物取引主任者」試験にも合格できました。

融資の専門知識

銀行勤務時は、まさに「融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。

もちろん銀行業務は融資だけではありません。預金・外国為替の他、近年では保険関係の商品も取り扱っています。

当然、私も融資担当者として勤務していた時も他の取扱業務と無関係というわけにはいきませんでしたので、ある程度これらの知識や経験も身に着けています。

合併の大変さ

私の勤務していた某地方銀行は、2度合併を行っています。まさに「金融戦国時代」地方銀行は大手都市銀行との経営連携を図るとともに、地方銀行同士の合併により生き残りをかけています。

合併自体は経営陣の判断ですが、合併に伴う作業を行うのは、私たち「兵隊」です。別に合併に反対ではありませんでしたが、その作業は本当に大変なものでした。特に合併に伴う「システム統合」では全く異なるシステム知識の取得が本当に大変です。

通常システム統合は「〇〇日付けで行います」と公表されます。当然それまでに知識を取得して業務に生かせるようにしておかなくてはいけません。取得のための研修などに残業もかなり行い、また、いざシステム統合後も思いもかけないトラブルに難航した覚えがあります。

銀行時代の経験を伝えたい

このような銀行時代の経験は、自分でも貴重なものです。中には外部の人にはわからないようなものもたくさんあります。「借入DX」ではこのような「外部にわからない実情」を多く伝えていきたいと思っております。

その一つが「自己査定」です。銀行では決算期に「自己査定」という「資産査定」を行います。融資分野では貸出債権に問題が無いか、今後返済不能に陥る債権はどれくらいあるのか、を分析し開示・金融庁に報告しなければいけません。

銀行は仮決算が毎年9月、本決算が毎年3月ですが、その決算時期に合わせて毎年6月末・12月末時点で、融資先に対する「自己査定作業」を行います。

この「自己査定作業」が本当に大変な作業です。支店では自店の融資先に対する資料の作成、本店では支店から上がってきた資料の分析を、通常業務に合わせて行わなくてはいけません。そのため残業がかさみ、中には泊まり込みで作業を行う場合もありました。

最近では時間管理が徹底されていますので、さすがに泊まり込みは認められていないでしょうが、代わりに休日出勤を行い、交代で平日に代休を取得するようになっているようです。

一方、このような自己査定の事情は、なかなか外部の方にはわからないものです。「自社がどのように判断されているのか」「自社の融資債権ははたして銀行ではどのような位置づけになっているのか」は、会社の経営者にとっては気になる点です。

「借入DX」では、金融機関内部の事情も時として交えながら、借入を検討している方、借入を利用している方に対して貢献していきたいと考えています。

銀行内部しかわからない事情を伝えたい

銀行をはじめとるする金融機関の事情は、なかなか一般的には公表されないものです。インターネットの検束サイトでは、私のように過去金融機関に勤めていたという方のサイトも多く見受けられます。私も同様に銀行内部の人間しかわからない事情を伝えていきたいと考えています。

例えば「銀行では借りやすい時期」というものはあるのをご存じでしょうか?

銀行は毎年9月末が仮決算、毎年3月末が本決算です。決算時期に合わせて支店には各目標が定められます。その中には「融資量」という目標(いわばノルマ)があります。外交担当者や融資担当者は、決算期に自己に充てられた融資量の「ノルマ」を達成することで、自己の評価につながります。

そのため9月末、もしくは3月末時点での目標(ノルマ)が厳しい支店や支店担当者は、なんとしても融資を取り付けようと必死になります。そのためこの時期は融資審査も通りやすいという事情があります。当然、収入や利益などから返済可能であるとういうのが大前提ですが、他の時期に比べて狙い目といえる時期でもあります。

このような事情は一般の方には、あまりわかりません。借入DXではこのような銀行内部の事情もたくさん伝えていきたいと考えます。借入を利用したい方だけではなく、多くの方に興味を持ってもらいたいと思います。

借入に対する正しい知識を身に着けて欲しい

借入を利用される方は、人それぞれです。会社員や主婦、会社経営者、学生など、本当に多くの方が利用したいと考えています。事情はそれぞれですが、どの方にも共通して言えるのが「正しい知識を身に付けて欲しい」という思いです。

お金を借りたいと考える方の中には「どうしてもすぐに借りなければいけない」という方もおられるでしょう。しかし知識が不足している中での借入には危険が伴います。

念密な返済計画もしかりですが、利息の知識、必要書類、契約方法、申込から借入までの手順など、しっかり確認しておかなければ、思いもかけない失敗を招くこともあります。

また金融業者の中には「闇金」と呼ばれる悪徳金融業者が、今でも存在しています。法律の整備や規制の強化によりその数は減らしていますが、様々な営業手法を生み出し、利用者の「借りたい」という心理を巧みについてきます。これらの悪徳金融業者の手法を知っておくことも大切です。

借りなけばいけないという事情は、本当によくわかります。しかし焦って借入を利用することは本当に危険です。借入を利用したいと考える方は、一度「借入DX」の内容を確認していただければ、そのような危険を事前に防ぐことも可能になるはずです。